初心者におすすめのアンティーク家具5選!選び方から徹底解説!

「アンティーク家具を買ってみたいけど、どれを買っていいのか分からない」
「アンティーク家具の選び方ってあるの?」
と不安や疑問をお持ちの方は多いです。

こちらの記事では、アンティーク家具の選び方や初心者におすすめのアンティーク家具をご紹介します。

また+αの情報として、アンティーク家具の掃除や手入れの方法など、アンティーク家具を購入したあとに必要な内容を合わせてまとめています。

アンティーク家具とは?

アンティーク家具とは、その名の通り「古い家具」のことを指します。

1934年にアメリカで制定された関税法により「アンティーク=製作後100年経過した工芸品・美術品」と定められて以来、WHO(世界貿易機関)やGATT(関税及び貿易に関する一般協定)はこの基準を採用しています。そのような背景を受けて、一般の人々の間でも「アンティーク家具=製作後100年経過した家具」という基準が1つの判断の目安として広まっています。

しかし実際のところ、アンティークショップによっては製作後100年経過していない家具や風合いだけアンティークっぽくした家具をアンティーク家具として取り扱っています。実情を見ると、製作後何年経過したらアンティークと言えるのか、その明確な定義は曖昧なのです。

アンティーク家具の魅力

アンティーク家具の魅力は「一点もの」というところです。

製作後、長い年月が経過しているため、アンティーク家具にはそのアンティーク家具にしかない傷や汚れが付いています。たとえデザインや形が極めて似ているアンティーク家具があったとしても、傷や汚れの付き方まで同じことはありません。その傷や汚れが、長い年月の経過とともに独特の味わいをもたらし、家具に代えの利かない魅力を付与するのです。

そのためアンティーク家具を購入する際は、傷や汚れがあるという前提に立つことがまず求められます。その上で、これからご紹介する選び方を参考にするのがいいでしょう。

アンティーク家具の選び方

アンティーク家具を選ぶ際は、価格、生産国、アイテム、デザインの4つに着眼点を絞って比較検討するのがいいです。

価格で選ぶ

アンティーク家具の初心者であれば、価格に着目するといいです。価格は、売り出されているアンティーク家具の手入れの手間を測る1つの目安になります。

ちょっとした雑貨は安いもの

雑貨など使用頻度が低く買い替えできるアンティーク家具を選ぶ際は安いものでも十分です。安いアンティーク家具の中には、仕入れ時の状態から修理やメンテナンスを施さずにそのまま売りに出されているものが少なくありません。

そのため使用頻度の高いアンティーク家具だとすぐに破損する恐れがあります。しかしあまり負荷をかけないちょっとした置物であれば故障の恐れはほとんどないでしょう。万が一、故障した場合でもお金をかけずに買い替えが可能です。

使用頻度の高く長期的に使う家具は高いもの

テーブルやベッドなど使用頻度が高く長期的に使うアンティーク家具を選ぶ際は高いものを選びましょう。高く売られているアンティーク家具の多くは、仕入れ時に修理やメンテナンスを施されています。そのため度重なる人的な負荷にも耐えられて、長く使用することが可能です。

またそういったアンティーク家具を並べるアンティークショップには工房が付設されいることも多いです。部分的な補修や塗装の直しなども受けてくれるため安心できます。

生産国で選ぶ

アンティーク家具を選ぶ際は、生産国に着目するのも大切です。アンティーク家具には生産国の歴史や風土が色濃く反映されています。どの国のアンティーク家具が自分の好みに合うのかを把握しましょう。

北欧

北欧のアンティーク家具は、見た目がつるりとしてシンプルかつスタイリッシュです。木材を多用した温かい印象と合わさって、独特の居心地の良さ、清潔感を生み出しています。自然が豊かで、日照時間が短いスウェーデンやデンマークだからこそ、生み出せたアンティーク家具です。日本の生活感にもよく馴染むため、初心者でも手を出しやすいです。

北欧のアンティーク家具の多くは1940年~1960年の間に生産されています。当時、イギリスの家具メーカーが北欧のスタイルに影響を受けて似たような家具を多く生産しました。そのため現在実店舗やインターネットショップに並んでいる北欧のアンティーク家具にはイギリス製のものも多いです。

イギリス製だからといってもクオリティが劣るというわけではありませんが、本場の北欧アンティーク家具がどうしても欲しい場合は、見た目ではなく生産国をしっかり確認してから購入しましょう。

イギリス

イギリスのアンティーク家具は色が濃く、重厚感のある落ち着いた雰囲気が特徴的です。繊細な彫り細工が施されているタイプが多く、材質が全面に押し出されている造りになっているため、どの木を使っているのかで見た目の印象が変わります。

歴史を保存する博物館のような空間的に厚く落ち着いた部屋づくりを求めている初心者にはおすすめのアンティーク家具です。

フランス

フランスのアンティーク家具は、どこか女性を連想させるような造りになっているのが特徴的です。色味は薄く柔らかく、猫脚のような魅力的な曲線が随所に見られ、全体的にエレガントだけど素朴さもあります。イギリスのアンティーク家具とは対照的とも言えるでしょう。

品のあるフェミニンな部屋づくりを求めている初心者におすすめのアンティーク家具です。

アメリカ

アメリカのアンティーク家具は、ヨーロッパのアンティーク家具の伝統を引き継いだタイプとポップな雰囲気を醸し出すタイプの2種あります。どちらもアメリカ独自の雰囲気を生み出しています。

アメリカのポップミュージックのような軽妙で気分を乗せるアンティーク家具、特に雑貨などの小物類を求めている初心者におすすめです。

中国

中国のアンティーク家具は、超越的な存在感のあるのが特徴的です。中国の家具と聞いて一瞬イメージする朱色や金箔を使った華やかな造りとは違い、木材を多用した高級感ある造りになっています。また龍、鳳凰(ほうおう)など中国らしい神話的な架空生物をモチーフにした細工が施され、縁起物のような雰囲気を醸し出しています。

置くだけで運や吉兆をもたらしてくれそうなアンティーク家具を求めている初心者におすすめです。

日本

日本のアンティーク家具は、江戸後期に誕生した純和製タイプ、大正から昭和初期に誕生した和洋折衷タイプ、昭和初期以降に誕生したレトロなタイプ、の3つに分けられます。

純和製タイプは、重厚な木製づくりと随所に見られる金具が特徴的です。色味が濃く、取っ手が金具タイプの和ダンスが有名です。浴衣姿の女性、裃(かみしも)姿の武士、畳、茶碗など江戸の生活を彷彿とさせるような和風の部屋に馴染みます。

和洋折衷タイプは、日本の文化にヨーロッパの文化が合わさったような雰囲気が特徴的です。ガラスを利用するなど、洋風なエッセンスが加えられています。フローリングの上に1つ置くだけで、今っぽい部屋の雰囲気を保ちつつ古き良き日本の生活様式の一部をミックスできるアンティーク家具です。

レトロなタイプは、どこか懐かしく温かい雰囲気が特徴的です。色味の鮮やかな木材も多用し、実用性も高く使い勝手がいい造りになっています。素朴な田舎の家族が食卓を囲むような雰囲気を好む初心者におすすめのアンティーク家具です。

アイテムで選ぶ

初心者がアンティーク家具を選ぶ際には、どのようなアイテムが用意されているのか、事前に知っておくことも大切です。

本棚

時間の経過そのものが1つの形の中に集約された本を収める本棚は、アンティークという言葉のイメージとよく合います。サイズが大きいものから小さいもの、ガラス扉の付いているタイプから扉の付いていないむき出しのタイプなど、様々なタイプの本棚があります。

テーブル

アンティークのテーブルはダイニングの雰囲気を大きく決定してしまうほど存在感があります。脚が猫型のものやまっすぐ伸びているもの、円卓や方形など、様々なタイプのテーブルがあります。家族構成と部屋の雰囲気に合わせて、慎重に選びましょう。

ソファー

アンティークのソファーはリビングの雰囲気をガラッと変えてしまうほどのインパクトがあります。1人掛けや3人掛けなど大きさも様々なタイプがあり、デザインの種類も多いです。部屋の大きさや使用する家族の人数に合わせて選びましょう。

椅子

アンティークの椅子は様々な用途で活用できるのが魅力的です。例えばダイニングテーブルの椅子をテイストの違う別々の椅子で揃えれば、組み合わせによっては個性的な味わいを出せます。部屋の隅に置いて観葉植物を据えれば、ちょっとしたインテリアとして楽しめます。また、ベッド横に置けば、就寝前の読書用の本を置くナイトテーブルにもなります。

安いものも多く存在感もあるため、初心者が試しに買うにはおすすめのアンティーク家具です。

ベッド

アンティークのベッドには寝室の印象を決定づける存在感があります。色味が濃く重厚な造りのものから色味が淡くシンプルな造りのものまで様々です。床下に収納スペースがあるものや天蓋付きのものまであります。寝室に合うデザイン、形状を選ぶといいでしょう。

キャビネット

アンティークのキャビネットも1つあるだけで部屋の雰囲気をアンティークっぽくすることができます。ガラス扉の付いている大きなタイプのものから引き戸だけの小さなタイプのものまで様々です。お皿やコップなどの食事に使うものを収納するなら中身が見やすく取りやすいガラスケースのものがいいでしょう。使用用途に加えて部屋の雰囲気や大きさに合うキャビネット選びをおすすめします。

デザインで選ぶ

アンティーク家具を選ぶ際には、デザイン性も大事です。部屋の雰囲気や好み、求めている印象などに合致するアンティーク家具を揃えれば、心も満たされて毎日の生活が楽しくなります。

モダン

モダンと聞くと現代的な家具デザインをイメージしますが、アンティーク家具にもモダン風のデザインは存在します。色が鮮やかでつるりとした表面が特徴の現代的な家具の良さも持っているため、普通の部屋にも馴染みやすいです。

レトロ

レトロなアンティーク家具には、昭和時代の郷愁ある懐かしい感じが漂っています。素朴で飾らない、木の香りが生活に染み付いているような祖父母の家を思い浮かべると分かりやすいでしょう。日本製のアンティーク家具に多くあります。

ヴィンテージ

アンティーク家具よりも製作後の経過年数の少ない家具をヴィンテージ家具と呼んだりします。革や鉄の古材を使用しているものが多く、男っぽくてかっこいい雰囲気が印象的です。現代的な部屋にもよく馴染みます。

エレガント

上品ですっきりとしたエレガントなアンティーク家具もあります。細工がきめ細やかで、曲線が美しいものが多いです。特に猫脚タイプは優雅で、貴女のドレスの下からのぞく脚を連想させます。一方で中には男っぽいものもあるため、男女問わず使うことも可能です。

クラシック

クラシックなアンティーク家具は、重厚で高級感のある部屋づくりに最適です。落ち着きのある濃い色味とがっしりした存在感がミックスされて、知的で品のある雰囲気をもたらしてくれます。イギリスとフランスなど、生産国別にクラシックなアンティーク家具を組み合わせてみれば、思いもよらない魅力的なテイストが生まれるかもしれません。

シンプル

初心者がアンティーク家具を選ぶ際には、シンプルなデザインのものから手を出すのもいいでしょう。シンプルなアンティーク家具は、華やかな装飾や精細な彫り細工などの手間をかけずに、木質の味わいを全面に出しているため、様々なタイプの部屋に馴染みやすいです。また手間がかかっていない分、安価なものも多いです。

和風

和風のアンティーク家具を部屋に取り入れるのもいいでしょう。和風のアンティーク家具は、色味が濃く重厚で金具の付いたものからヨーロッパのテイストを取り入れたものまで様々です。江戸時代の生活を思わせるようなアクセントのある和風のアンティーク家具を普通の部屋に置けば深い味わいが出ます。

初心者におすすめのアンティーク家具5選!

以上のようなアンティーク家具の選び方を参考にして、初心者におすすめのアンティーク家具を5つご紹介します。

イギリス製のレトロな椅子

レトロな雰囲気を出す傷や鉄さびが付いて、イギリス製らしく落ち着きのあるスクールチェアです。このタイプの椅子は様々な用途に使えます。部屋の本棚の横に1つ置けば、休憩がてら読書するための簡易な椅子として使用可能です。また、ちょっとしたオブジェを置く飾り台としても使えるでしょう。窓際近くに置いて、その上に小さな植木鉢を据えれば、おしゃれなインテリアにもなります。

シンプルな構造の椅子のため、値が張るわけではありません。初心者が試すにはちょうどいいアンティーク家具です。

参考イメージ元:https://www.rafuju.jp/products/detail.php?product_id=37470

アメリカ製のヴィンテージソファー

使い古した本革が目を引く3人掛けのかっこいいヴィンテージソファーです。味わい深く硬質そうな見た目とは裏腹に、クッション部分は柔らかく座り心地も問題ありません。テレビの対面にどっしり構えれば、家族と肩を寄せ合いながら夕方のテレビ番組を楽しめます。価格はそこそこしますが、色味も落ち着いているため色んなタイプの部屋に馴染みます。初心者であっても、購入を検討する価値はあるでしょう。

参考イメージ元:https://www.rafuju.jp/products/detail.php?product_id=794146

フランス製のエレガントなテーブル

エレガントな猫脚、色味の落ち着いた材質が特徴的なテーブルです。脚の曲線が美しいテーブルを置くだけで、部屋の雰囲気が少し優雅になったような気がします。デザインもシックでロマンチックです。恋人や夫婦でアンティーク家具を探しているのなら、初心者であっても試してみてもいいでしょう。

参考イメージ元:https://www.rafuju.jp/products/detail.php?product_id=791886

和製のクラシックベッド

折りたためばソファーとしても使用可能な和製のベッドです。色味が濃く重厚感のあるクラシックな雰囲気もありつつ、どこか懐かしいレトロな雰囲気もあります。実用性に優れて、アンティークさも感じられるため、初心者にもおすすめです。

参考イメージ元:https://www.rafuju.jp/products/detail.php?product_id=794712

北欧製のシンプルなキャビネット

北欧製らしいシンプルでスタイリッシュなデザインが持ち味のキャビネットです。ガラス扉のない引き戸式で、背丈が低く横幅があります。美しく鮮やかな材質が高級感を醸し出してくれます。収納スペースの広さも申し分なく、実用的です。アンティーク家具の中でも人気高い北欧製の家具は初心者でも扱いやすくおすすめです。

参考イメージ元:https://www.rafuju.jp/products/detail.php?product_id=799587

アンティーク家具の掃除&手入れ方法

アンティーク家具の手入れは基本的に乾拭きで十分です。アンティーク家具を水拭きすると塗装が剥げたり、傷が付いたりすることもあるためあまり推奨しません。布製のアンティーク家具などでは掃除機をかけて掃除をしてあげましょう。

アンティーク家具の置き場所や環境には注意が必要です。アンティーク家具は木製のため、乾燥と湿気に弱いです。乾燥は木材にヒビをもたらし、湿気は木材にカビをもたらす恐れがあります。そのためエアコンや扇風機の風がよく当たる場所や直接日光を浴びやすい窓辺、水気の多い風呂場の近くなどは避けましょう。

まとめ

こちらの記事では、アンティーク家具の選び方や初心者におすすめのアンティーク家具を5つご紹介しました。またアンティーク家具の掃除や手入れ方法をまとめました。自分の好みに合うアンティーク家具を見つけることができましたら、さっそくお求めのアンティーク家具を部屋に置いてみましょう。

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