働き方改革やコロナ禍でのリモート勤務でお家時間が増えた方の間で部屋の模様替えが注目されています。中でも密かなブームとなっているのがアンティーク家具。ヤフオクなどのネットオークションでも多く出品されています。
そこでこの記事ではおすすめのアンティーク家具を画像を交えてご紹介しています。アンティーク家具の定義や注意点についても記載しているので、興味をお持ちの方は最後までお目通しください。
そもそもアンティークとは?
「アンティーク(Antique)」とはフランス語で骨董品や古美術品のことを指します。語源はヨーロッパの古語であるラテン語の「Antiquus(アンティクウス)」で古い物という意味があります。
主に古代ギリシャやローマ時代の遺物のことを指していましたが、イギリスの上流階級の間で古い宝飾品や美術品まで「Antiquus」と呼ぶようになり、やがてそれが一般市民にも広まって家具などにも使われるようになりました。
その後19世紀末にアメリカの第25代大統領ウィリアム・マッキンリーが、輸出入に関する法改正の中でアンティークを「製作されてから100年経ったもの」と規定しました。
さらにアメリカは1934年に定めた互恵通商協定法で、「100年以上前に製作された古美術品、工芸品、手工芸品には輸入関税を課さない」と定めたため、アンティーク=100年以上前のものという慣習が生まれました。
互恵通商協定法はその後「GATT(関税と貿易に関する一般協定)」や「WTO(世界貿易機関)」にも引き継がれたのでこの慣習が定着することになります。
初心者におすすめのアンティーク家具10点をご紹介
ここからは初心者におすすめのアンティーク家具を10点ご紹介します。ソファやテーブル、デスクやキャビネットなどですが、購入する際にはいくつか注意しなけれならないポイントがあります。
まずアンティーク家具は製作されてから年月が経過しているので、適切に修理されていることが大前提となります。中にはいい加減に修理されているものもあるので要注意です。
それからアンティーク家具は1点ものということです。気に入ったのなら即断で購入しないと次に同じものに巡り会うことはほぼありません。これらのポイントを頭に入れておいてください。
アンティークソファ
一口にソファといっても国によって呼称はさまざまです。イギリスではソファ、アメリカではカウチ、フランスではカナペと呼ばれます。その形状は椅子に似た家具の一種で後ろには背もたれが左右には肘掛けがあり、座面や背もたれなどの部分はやわらかく快適で、1人から数人が座ってくつろげるものを指します。
アンティークソファも多くの種類や形状がありますが、選ぶポイントとしては何人かけられるかということになるでしょう。また部屋の広さも関係するので店先で衝動買いなどはせず、まずは寸法を確認することが大切です。
アンティークテーブル
テーブルの語源はフランス語の「table」と古英語の「tablee」の両方で、ラテン語で板を意味する「タブラ (tabula)」の派生語とされています。その形状は平らな甲板(天板)を脚、支柱または側板で支持し食事または作業に使用されます。
テーブルは用途によってリビングテーブルとダイニングテーブルの2種類に大別されますがいずれにせよ使用する人数でその大きさは変わります。日本の一般的な家屋では4~6人用が適しているでしょう。それ以上の大きさのものは持て余すことになります。
アンティークテーブルも種類が豊富にあるので店を回って気に入ったものを選んでください。
アンティークデスク
机は読書や文書の作成、各種の事務などに用いられる家具の一種ですが、英語の「desk」はテーブルの一種に位置付けられています。その形状はさまざまで袖(引き出し)のないものから片袖、両袖のもの。収納棚と一体化した大型のものもあります。
自分の好みや使い方に合わせて選ぶようにしてください。いい雰囲気を醸し出すアンティークデスクなら仕事も捗ることでしょう。
アンティークチェア
椅子(Chair)はその形状がさまざまです。スツール(背もたれなしの椅子)や小椅子、肘掛椅子や安楽椅子、長椅子(ソファ)や寝椅子、ロッキングチェアまであり、もちろん全てアンティークが存在します。
ですからアンティークチェアを選ぶ際には用途を明確にしましょう。その上で気に入ったデザインのものを選べば失敗することはありません。
アンティークキャビネット
キャビネット(Cabinetry)とは飾り棚や飾り箪笥、キッチンや洗面化粧台などの収納戸棚の総称です。アンティークキャビネットとしては飾り棚や飾り箪笥のことを指します。形状は前面に扉のないオープンキャビネットや、前面に扉があり両側に開閉可能な両開扉 キャビネット。
前面に両側から横にスライドさせる扉を付けた引き違い扉キャビネットや、引き出し式のラテラル型キャビネットなどがあります。大きさも小型のものから大型のものまであるので、部屋の広さや使いみちを考えて選ぶようにしましょう。
アンティークチェスト
チェスト(chest)は日本語では櫃(ひつ)と訳されます。その形状は大型の箱でアニメや映画では宝箱としてよく登場するので想像がつくでしょう。しかしアンティークチェストはそれだけではありません。
引き出しのついた収納のこともチェストとされます。小型で洒落たデザインであればお気に入りのアクセサリーの収納にも使えます。
アンティークベッド
ベッド(bed)は寝床支持台のことを指します。カタカナ表記ではベットとされることもありますがドイツ語では「Bett」なので間違いではありません。古代から現代に至るまでさまざまなベッドが作られてきたのでアンティークベッドも種類は豊富です。
アイアン製や木製など素材で選ぶのもいいでしょう。天蓋と合わせて高級感を高めるのも素敵ですね。
アンティーク箪笥
アンティーク家具というと西洋のものに目が行きがちですが、和風デザインのアンティーク箪笥にも目を向けましょう。和箪笥はしっかり作られたものが多いので安心です。
表面を削り直したものから古色をそのまま生かしたものまで、バリエーションも豊かですからお気に入りの一品が見つかるはずです。
アンティークドア
アンティーク家具とはいえないかもしれませんがドアや建具なども魅力的です。リフォームをする際には選択肢の一つに入れておいてもいいでしょう。特に古いガラスを使ったものは趣きがあります。部屋の雰囲気が落ち着くことは間違いないでしょう。
アンティークランプ
アンティークランプも定番の1つです。卓上型から壁掛け型、吊り下げて使うものなど種類も豊富です。ガレのような高価なブランド品もありますが、ノンブランドの製品でも素敵なデザインのものはたくさんあります。
販売されているものは日本の電気の規格に合わせてあるので心配はありません。まず1つアンティーク家具を手に入れてみたいのなら卓上型のランプはおすすめです。
まとめ
以上、おすすめのアンティーク家具をご紹介しました。お気に入りの1品と出会えるといいですね。