この世界に3台だけの高級車「ケーニグセグ アゲーラ RSR」

  • 2021年11月27日
  • 2021年12月13日
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特別仕様や限定生産など、稀少な車種も多い自動車の世界。塗装や装備だけが通常モデルと異なるという場合もありますが、今回紹介する「ケーニグセグ アゲーラ RSR」は、世界に3台しか存在しない、まさに幻の高級車です。

「ケーニグセグ」とは?

「ケーニグセグ」は、スウェーデンの自動車メーカーで、「ケーニグセグ・オートモーティブ」が正式な名称

クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が自らの名前を冠して、1994年立ち上げたメーカーですが、このときケーニグセグ氏はなんとまだ22歳。

幼少期から機械や設計に興味を示し、10代のうちから様々な技術を開発していたケーニグセグ氏でしたが、中でももっとも強い関心を抱いたのがスポーツカー。

その夢を実現するために「ケーニグセグ・オートモーティブ」を設立したケーニグセグ氏は、わずかな手持ちの資金をつぎ込んで開発を進め、2005年に「ケーニグセグ・CCR」を発売します。

この「ケーニグセグ・CCR」は、イタリアの周回コースで、それまでマクラーレンF1が保持していた最高速度を破り、387.8km/hを記録、ギネス記録を更新します。

これ以降、「ケーニグセグ」といえば、「世界最速のスポーツカーメーカー」として世界中から大きな人気を集めることに。ケーニグセグのマシンは限定生産品が多く、一台数億円ということも珍しくありませんが、その車を求めて、本社に併設された滑走路には、世界中からセレブのプライベートジェットがつめかけると言われています。

ケーニグセグの特徴

世界中のセレブも憧れる「ケーニグセグ」には、いくつかの特徴があります。

まず、もっとも特徴的なのがドア。「ケーニグセグ」の車のドアは「ディへドラル・シンクロ・ヘリックスドア」と呼ばれるシステムを採用しています。

これは通常のドアのように引いて開くのではなく、一度外側にせり出したドアが回転し、ドア全体が垂直に上に上がる仕組み。これは猛禽類の翼のようなイメージから「ラプタードア」とも呼ばれ、「ケーニグセグ」のシンボルともなっています。まさにスーパーカーにふさわしい、個性的なドアと言えるでしょう。

また、もうひとつの特徴がエンブレムです。「ケーニグセグ」のエンブレムには、創業者であるケーニグセグ家の紋章が用いられ、この紋章はキーにも採用されています。つまり、キーのエンブレムを見るだけで、すぐに「ケーニグセグのオーナーである」と分かるようになっています。

「ケーニグセグ アゲーラ RSR」とは

世界最高の性能と、個性的なデザインを持ち合わせた「ケーニグセグ」のスポーツカー。
なかでも世界にたった3台しか存在しないのが「ケーニグセグ アゲーラ RSR」です。

では、「ケーニグセグ アゲーラ RSR」とは、どのような車なのでしょうか。

「ケーニグセグ アゲーラ RSR」は、「ケーニグセグ」が日本法人「ケーニグセグジャパン」を設立したことに合わせて製造された車です。

ベースとなっているのは、これも世界中で25台しか生産されていない「ケーニグセグアゲーラRS」です。

「ケーニグセグアゲーラRS」は、2017年に当時世界最高となる時速447km/hを記録したスポーツカーですが、「ケーニグセグ アゲーラ RSR」は、「ケーニグセグアゲーラRS」の性能を受け継ぎつつ、オリジナルの専用エアロパーツやインテリアを採用

また、屋根から伸びるタイプのスポイラーを装着することで、加速性能と安定性を獲得しています。

さらに屋根は軽量デタッチャブル方式。外した屋根はフロントフード内に収容することができるので、屋根を外してオープンカーとして乗車することも可能です。

また、急ブレーキによってタイヤがロックすることを防ぐABSには、路面の状況によって「ウェット」「ノーマル」「トラック」の3つのモードから選択できる「エレクトロニック・スタビリティコントロール」を採用するなど、安全面にも配慮され、「ケーニグセグ」の魅力を存分に発揮しています。

どんな人が載っているの?

世界でたった3台の「ケーニグセグ アゲーラ RSR」の価格は、なんと2億6000万円からと発表されています。

そうなると気になるのが、どんな人がこの車に乗っているのかということです。

明らかになっている限りでは、「ケーニグセグ アゲーラ RSR」のオーナーの一人は日本人男性

それが、太陽光発電や建築、不動産、ホテルなどの事業を展開する芝浦グループホールディングの代表取締役会長兼CEOを務める新地哲己氏です。スーパーカーコレクターとして知られる新地氏は稀少な「ケーニグセグ アゲーラ RSR」を購入、注目を集めました。

また、「ケーニグセグ アゲーラ RSR」ではありませんが、料品通販サイト運営会社ZOZOの創業者である前澤友作氏も世界で125台しかない「ケーニグセグジェスコ」の購入を検討、YouTubeチャンネルで内覧の様子も公開しています。

「ケーニグセグ アゲーラ RSR」を始め、世界にわずかしか存在しない「ケーニグセグ」。購入するとはいかないまでも、せめて一度でも実物を見てみたいものですね。

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