街中には、たくさんのポストが設置されています。
しかし、そのほとんどは、四角い形のポストではないでしょうか。
昔は、ポストと言えば、丸い形の丸ポストが主流でしたが、時代の流れとともに、四角い形のポストに変わっていきました。
それゆえ、丸ポストを見かける機会は、めっきりと減ってしまいました。
数こそ減りましたが、丸ポストは今でも健在。
小平市という、街中のポストが、ほとんど丸ポストの街も存在し、その街に、日本一大きい丸ポストが設置されています。
今回は、日本一大きい丸ポストをご紹介します。
それに併せて、郵便ポストの歴史も簡単にご説明します。
日本一大きい丸ポストとは、一体どのようなポストなのでしょうか。
郵便ポストの歴史
まずは郵便ポストの歴史から、簡単にご説明します。
日本の郵便ポストは最初、白木造りの箱でした。
その後の1872年に、高さ約1メートル、約24センチ四方の柱状のポストが登場。
黒っぽい塗られた杉材に、正面に「郵便箱」と白文字で書かれていました。
赤い丸ポストが登場するのは、1901年です。
この赤い丸ポストは試験的に登場しました。
このポストが赤色の理由は、遠くから見ても、目立つという理由で赤色になったと言われています。
しかし、詳しい記録は残っておらず、真相は謎のままです。
ポストの色が赤色に決まったのは、1908年。
こちらは正式に記録があります。
現在は丸ポストの数は減少し、四角いポストが主流になりました。
なぜ丸ポストの数は減少したのか
長い歴史のある郵便ポスト。
今では四角いポストが主流ですが、なぜ四角いポストが主流になったのでしょうか。
その理由は利便性にあります。
四角いポストは、丸ポストと比べ、郵便物の容量が多く、収集しやすい利点があります。
そして、徐々に四角いポストが主流になり、丸型ポストは1969年に製造が中止されました。
現在、丸ポストの数は減少しましたが、その結果、丸ポストの希少価値は高まりました。
日本一大きい丸ポストがある小平市
丸ポストの数は減少しました。
しかし、現代の日本で、丸ポストのユートピアとも言える街が存在します。
それが東京都にある小平市という街です。
日本一大きい丸ポストも東京都小平市にあります。
小平市という街は、丸ポストのユートピアと言える街で、その丸ポストの数は37本。(そのうち使用可能な丸ポストは32本)
なぜ、小平市にこれほど多くの丸ポストが設置されているのか。
東京MXの取材によると、景観を守る地区のため、開発ができず、街頭沿いの店前のポストが残ったのが理由のようです。
地区の事情が理由ですが、丸ポストは小平市のシンボルと言えるでしょう。
そんな小平市の美園町1-8-5に、日本一大きい丸ポストがあります。
日本一大きい丸ポスト
日本一大きい丸ポストは、日本一丸ポスト製作実行委員会によって製作され、完成後に小平市へ寄贈されました。
この日本一大きい丸ポストですが、どれほどのサイズ感というと、高さは約2.8m、幅80cmです。
そして、重さは約1.2tと、かなりの重量感があります。
この日本一大きい丸ポストは、水道管、中華鍋(頭上のふたに使用)を使用し、製作されました。
見た目のインパクトが一番注目されますが、実際に郵便物を投函することもできます。
そのうえ、通常の丸ポストには入らないA4サイズの郵便物を、折らずに投函できます。
丸ポストは四角いポストに比べ、郵便物の容量が多くありません。
しかし、日本一大きい丸ポストでしたら、四角いポストの容量を、上回っているかもしれません。
日本一大きい丸ポストの魅力
日本一大きい丸ポストは、郵便ポストの一面を持ちつつ、地域の顔という一面もあるでしょう。
日本一大きい丸ポストを通じ、小平市がピックアップされることで、小平市そのものの知名度が高まります。
ですので、このポストは、単なる地域の有名なポストではなく、小平市の顔の役割を担っていると言えるでしょう。
まとめ
今回は日本一大きい丸ポストと、郵便ポストの歴史をご紹介しました。
最後に、ここまでの内容を振り返ります。
- 郵便ポストの歴史
日本のポストは最初、白木造りの箱。
1872年に、高さ約1メートル、約24センチ四方の柱状のポストが導入される。
1901年に赤い丸ポストが試験的に登場。
その後、丸ポストの数は減少し、現在は四角いポストが主流。 - 丸ポストが減少した理由
理由は利便性。
四角いポストは、丸ポストと比べ、郵便物の容量が多く、収集しやすい。
徐々に四角いポストが主流になり、丸型ポストは1969年に製造が中止。 - 日本一大きい丸ポストがあるのは、小平市の美園町1-8-5
- 日本一大きな丸ポストの特徴
高さ約2.8m、幅80cm、重さは約1.2t。
水道管、中華鍋(頭上のふたに使用)を使用し、製作された。
実際に郵便物を投函することも可能。 - 日本一大きな丸ポストの魅力
郵便ポストの一面を持ちつつ、地域の顔という一面もある。
小平市の顔としての役割を担っていると言える。
多くの人を惹き付ける日本一大きい丸ポスト。
小平市民の郵便物流を支えているだけでなく、街の顔として、今日も美園町1-8-5に佇んでいます。