知らなきゃ損!伝統と可愛さいっぱい九谷焼の招き猫の魅力をご紹介

暗く、どんよりとした室内に、一つの置物が彩りを与えてくれます。

部屋の雰囲気を明るくしたいと思っても、広さの関係で、置けるインテリアは限られてきますよね。

しかし、そのお悩みは、インテリアではなく、置物を一つ置くだけで解決できます。

その置物とは、「九谷焼の招き猫」です。

今回ご紹介するのは、九谷焼の招き猫。

一体どのような置物なのでしょうか。

「九谷焼の招き猫」の九谷焼とは

「九谷焼の招き猫」の九谷焼とは一体何なのでしょうか。

まずは、九谷焼について理解を深めていきます。

九谷焼とは

色絵のついた陶磁器の工芸品、それが九谷焼です。

九谷焼は石川県加賀市周辺で作られている陶磁器で、歴史が深い工芸品。

また、「ジャパンクタニ」として、日本だけでなく、海外でも高い人気を誇ります。

九谷焼の歴史

九谷焼の始まりは江戸時代。
有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯しました。
その後、わずか100年で廃窯してしまいます。
(その廃窯までの間に焼かれたものを「古九谷」と言います。)

しかし、約100年後に加賀藩の取り組みによって、金沢に春日山窯が開かれ、古九谷の再現が試みられました。

その後、春日山の木米風、古九谷の再興を目指した吉田屋窯、赤絵細描画の宮本窯(飯田屋)、庄三、金襴手の永楽窯など、多くの窯が出現し、それぞれ美しく、素晴らしい画風を生み出しました。

明治時代には、九谷焼は海を渡ります。
明治6年、ウィーン万博で九谷庄三の彩色金襴手が注目を浴びました。

これをきっかけに大量の九谷焼が海外へ輸出され、九谷焼は世界的に名が知られるようになりました。

現在も、宮内庁の贈答品として使用されるなど、九谷焼は多くの人に愛されています。

九谷焼の技法

九谷焼は上絵付けという技法で制作されています。

上絵付けとは、上絵を描いた陶磁器を再度、低温で焼き上げる技法。
(上絵は、素焼きに「釉(うわぐすり)」をかけて焼いた上に、「色釉(いろぐすり)」を用いて描き上げた絵です。釉はガラス質の溶液で、素地の表面に使用します。色釉は着色剤を混合した釉です。)

この技法は、九谷焼だけでなく、有田焼でも用いられています。

色鮮やかでかわいいデザインが魅力の九谷焼の招き猫

九谷焼の招き猫は、一般的な招き猫に比べ、色鮮やかで、かわいいデザインが魅力。

1色だけで色付けされているのではなく、赤、黄、緑、紫、紺青(この5つの色は九谷五彩と呼ばれています)など、多彩な色で色付けされています。

また、色使いだけでなく、招き猫の表情、左右どちらの手を挙げているかなど(両手を挙げている招き猫もあります)、それぞれ違いがあり、バリエーションが豊富です。

最近では、ハローキティとコラボした九谷焼の招き猫があります。

ちなみに、招き猫はどちらの手を挙げているかで、もたらす福が異なります。

右手は挙げている招き猫は、お金を招くとされており、金運を上げてくれます。

左手を挙げている招き猫は、人に関係する福を呼び込んでくれます。
たとえば、商売繁盛や良縁など。

両手を挙げている招き猫は、お金と縁の両方をもたらしてくれますが、両手を挙げているポーズが、降参やお手上げのポーズに見えてしまい、逆に縁起が悪いという見方もあります。

また、挙げている手の高さも注目ポイント。

手を耳より高く挙げている招き猫は、遠くの福をもたらし、耳よりも低く挙げていると、近くの福をもたらしてくれます。

九谷焼の招き猫を置く場所に注意

招き猫は、縁起物として知られていますが、九谷焼の招き猫であれば、縁起物としてだけでなく、インテリアとして部屋に置くことができます。

しかし、九谷焼の招き猫に限らず、招き猫を置く場所には注意が必要。

一般的に、招き猫は玄関に置かれることが多いです。
風水上、室内に入ってくる気は、玄関から入ってくると言われています。

しかし、必ずしも玄関に置く必要はありません。

招き猫は人がいる場所を好むとされているので、リビングに置いても問題ありません。

置かない方がいい場所は、人の出入りが少ない場所や、暗い部屋、汚れている部屋です。

このように、九谷焼の招き猫を置く場所には注意をしましょう。

まとめ

今回は九谷焼の招き猫について、ご紹介しました。
最後にここまでの内容を振り返ります。

  • 九谷焼とは
    石川県加賀市周辺で作られている色絵のついた陶磁器の工芸品。
  • 九谷焼の歴史
    始まりは江戸時代。
    後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯。
    明治6年、ウィーン万博で九谷庄三の彩色金襴手が注目を浴びました。
  • 九谷焼の技法
    九谷焼は上絵付けという技法で制作されました。
  • 九谷焼の招き猫の魅力
    色鮮やかでかわいいデザイン。
  • 置く場所に注意
    招き猫は人がいる場所を好むとされているので、玄関だけでなく、リビングに置 いても問題ありません。
    置かない方がいい場所は、人の出入りが少ない場所や、暗い部屋、汚れている部屋 です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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