長野伝統工芸品の特徴
日本の様々な地域には特色ある伝統工芸品が根付いています。これらは日本だけではなく海外の人たちからも非常に人気があります。なぜ人気を集めているのかと言うと、日本文化が結集したものだからです。匠の技術や制作工程、それぞれの地域の気候、また文化的背景や歴史など、様々な価値があり、日本国内においても再評価がなされています。アニメーションとのコラボレーションや、様々な分野でのコラボレーションなども見受けられるため、一度目にしたことがある人も多いかもしれません。
そもそも伝統工芸品とはどのようなものなのかというと、一言で表すと長く受け継がれてきた日用品とも言えるでしょう。長いものとなれば1000年以上も前からの素材が使われていたり、技術で受け継がれてきたものもあるほどです。私たち日本人の生活を支えた上で、豊かにしてくれるものとも言えるでしょう。見渡すと身近にも数多くのものがあるかもしれません。
このような伝統工芸品は、長野県の様々なエリアにも点在しています。地域に根ざした材料を使い、匠の技が現在でも受け継がれているのです。作られている工芸品は和紙や木工製品を始めとし、ガラス細工や焼き物など様々なものが挙げられます。長野県では北から南まで様々なエリアで伝統工芸品が受け継がれています。その工芸品を作る担い手、また必要な技術や材料など、数多くの要素があると言えるでしょう。長野県という土地柄木工品が多く、そこから和紙や竹細工などもあり、そこに新しくガラス工芸等も加わっているのが実情です。伝統工芸品に指定されるものは、経済産業大臣が指定するもの、そして長野県知事が指定するものの2種類が挙げられます。それだけではなく地域に根ざした工芸品が数多くあると言えるでしょう。そのどれを見ても、生活に密着した品であることがわかります。近年ではよりアーティスティックな要素がある商品も増えてきているのが見てわかるはずです。このような伝統の技を体験できる施設も数多くあるため、多くの人がより身近に感じることができるものとなってきています。長野県にも数多くの伝統工芸や体験できる工芸品があり、多くの人が体験してきているともいえます。
長野おすすめ伝統工芸品トップ5
内山和紙
長野県おすすめの伝統工芸品にはどのようなものが挙げられるのかと言うと、まず1つ目にあげられるものが飯山市の内山和紙です。飯山市は長野県の北部に位置していますが、野沢温泉や志賀高原などのリゾートエリアへのアクセスに非常に優れています。北陸新幹線が延伸したことによりかなり発展を遂げた地域と言えるでしょう。内山和紙が発祥したのは江戸時代に岐阜県で手漉き和紙の製法を習得した人物が故郷に戻って自分自身ですいたというのが、有力な説となっています。コウゾと呼ばれる植物が原料となっていて、飯山地域に自生していたので入手しやすく、豪雪地帯の飯山で普及したとされています。手すき体験などもでき、A3サイズの和紙を作成する体験を行うことができます。
信州打刃物
そして2つ目が信濃町の信州打刃物です。信濃町はスキー場やゴルフ場が多く多彩なアクティビティーが楽しめる街と言えるでしょう。信濃町は港から比較的距離が近く、安価に鉄などの材料が手に入ったことから、この地で信州打刃物が普及したのです。包丁など様々な製品があるので好みに合わせてオーダーメイドをしてみるのも良いでしょう。
信州戸隠竹細工
3つ目が長野市戸隠の信州戸隠竹細工です。この地方に自生している竹の一種、根曲がり竹を利用して作られたものです。製品は使い込むほど味わいを増す逸品で、戸隠蕎麦を盛るためのざるとしても使われています。戸隠竹細工センターがあり、様々な製品が販売されているため購入も可能であり、制作工程を見学や体験することも可能です。職人の技を間近で体験することができるでしょう。
松代焼
4つ目が長野市松代松代焼です。使われている土は鉄分を多く含んだ地元の粘土が使われています。灰と白土、銅などの素材で作られているので、独創的な青緑色の焼き上がりです。硬く割れにくい性質なので、生活用品としても非常に人気があります。
軽井沢彫り
5つ目が軽井沢軽井沢彫りです。軽井沢は国内有数のリゾートとしても知られていますが、別荘地として人気が出始めた1900年代に入り、軽井沢彫りの需要が急激に増えました。西洋式の椅子やテーブル、緻密な彫刻が施された製品が特に好まれました。現在では家具を始めとし、様々な製品が作られ、写実的な彫刻が人気を集めています。
まとめ
その他にも安曇野市の安曇野ガラスなど、様々な伝統工芸品が長野には数多く揃っています。長野県の伝統工芸品は、1998年に開催された長野オリンピックでも世界に知られるようになりました。伝統の技を受け継いで次世代へと検証していくことによって、長野県のこのような文化が守られているとも言えるでしょう。それと同時に時代に合わせて発展することにより、新たな価値が見いだされて、広く知られることにもなっていきます。