岡山のおすすめ伝統工芸品

岡山伝統工芸品の特徴

岡山の伝統工芸品は、経済産業大臣や岡山県知事の指定を受けた工芸品の総称で、現在では伝統工芸品が国指定として2品目、郷土伝統工芸品は県指定で11品目があるといいます。国指定の伝統工芸品2品目は、日常生活のために使用されていたもので製造過程の主要部が手工芸的なものであり、伝統的な技術もしくは技法により作り出されることや伝統的に使われ続けて来た原材料が主材料であり、それを使い製造されるもの、そして一定の地域の中で少なくない数の職人さんなどがそれを作るもしくは製造に従事しているなどの要件を満たしているといった特徴があります。

ちなみに、この伝統的の表現には原則100年以上の歴史があって今日までそれが継続しているなどの意味が含まれます。その2品目は勝山竹細工と備前焼です。

県指定の伝統的工芸品は11品目ありますが、要件の中に国指定要件の一部が含まれます。県指定としての要件は、製造過程の主要部分が手工業的であり伝統的な技術や技法で造られているもの、伝統的に使用されて来た原材料が主材料の形で使用された形で製造されているなどが挙げられます。その11品目には、倉敷はりこ・津山箔合紙・手織作州絣・撫川うちわ・備中和紙・がま細工・高田硯・烏城紬・虫明焼・津山ねり天神・郷原漆器になります。

この中で倉敷はりこは、倉敷の職人さんが男の子の誕生を祝い創り出した虎のはりこが評判になって、当時はそれが縁起物の形で定着したなどの歴史があります。倉敷はりこには、ユーモラスな動きや表情がありこれらは愛嬌を振る舞ってくれる首部分を指先ではじくと面白い動きをするなどの特徴もあるのですが、現在では虎以外にも十二支で製造されているといいます。なお、倉敷はりこの素地造りは張り合わせや貼り付け、取り外しや目張りを行うことや彩色については胡粉とにかわの水溶液を使って地塗りした後に煎り付けするなど技術および技法の内容の定めが行われているのも特徴の一つです。利用する材料においても、使用する紙は和紙もしくは和紙と同等の材質を持っているものを使うこと、使用する顔料は泥絵具もしくは泥絵具と同等の材質を持つものを使うことなどの取り決めが行われています。さらに、製造される地域は倉敷市になっているようです。

岡山おすすめ伝統工芸品トップ5

勝山竹細工

県指定では11品目、国指定では2品目の郷土伝統工芸品がありますが、おすすめといえる5品目を13品目の中からチョイスしてご紹介することにしましょう。勝山竹細工は国指定の工芸品の一つで、昭和54年8月指定されたもの製造地域は真庭市です。真竹を切って割って削って、丹念に編み上げて行くといった工程を持つ工芸品で勝山の地に受け継がれた手仕事の妙技が十分に発揮された伝統工芸です。従来は、農作業や暮らしの道具などで使用されていたことからも、実用性は抜群で真竹の甘い香りが癒しや安らぎを与えてくれる魅力を持ちます。

備前焼

備前焼は認知度が高く伝統工芸になるのですが、国から指定されたのは昭和57年11月です。製造地域は、備前市だけでなく岡山市や瀬戸内市などの3つの市で、日本の六古窯の一つとして千年以上の伝統を受け継いでいます。備前役は、釉を使うことなく表現されるのが特徴で土および炎、そして職人さんの技が極限まで競い、調和することで作品が完成するなどの職人さんの技術力が作品に表現されているわけです。

手織作州絣

手織作州絣は、昭和56年1月に県指定となった伝統工芸で、製造地域は津山市です。城下町津山で発達したとされる絣は、とても丈夫などからも庶民の生地として広まったといわれており、手織作州絣は伝統の技術を受け継ぎながら現代の中でも存在感を与えています。太目の木綿糸を使い織り上げられた素朴な織物で、藍と白が作るシンプルな模様はどこか懐かしさや温もりなどを与えてくれるのではないでしょうか。

津山箔合紙

津山箔合紙は昭和56年1月に指定された伝統工芸品、製造地域は手織作州絣と同じ津山市です。美作地方の中で古くから生産されていたミツマタを原料にしている高級和紙で、金箔や銀箔を挟む箔合紙として京都府や金沢市などの金箔工芸品に欠かすことができないものです。薄さや強度、手触りの良さなどは細かな気配りや高度な技術が作り出しているものといえます。

撫川うちわ

撫川うちわは、昭和57年3月に指定された伝統工芸で、製造地域は岡山市です。歌継ぎは俳句を詠み込んだもので、雲型模様になっているのが特徴です。これの下には句に合わせた形で花鳥風月の絵柄が透かしの形で施されているなど、江戸中期頃に庭瀬藩の家臣たちによる内職で造り始めたなどの歴史があるようです。

まとめ

岡山県の伝統工芸品の規定や県指定および国指定の工芸品についてご紹介しましたが、それぞれに厳しい規定が設けてあることや歴史を感じさせるものばかりがある、このようなことが分かったのではないでしょうか。岡山県の公式サイトにアクセスを行い、産業労働部→マーケティング推進室→岡山県伝統的工芸品の準にアクセスを行うことで、県指定の伝統的工芸品や国指定の伝統的工芸品などの詳細を見ることができるようになっているので興味がある人など必見です。

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