徳島伝統工芸品の特徴
徳島県と言えば、自然が多い場所として知られています。例えば、徳島県の中でも鉄道が走っていますが電車が走っていないことで有名です。鉄道が走っていないのに電車が走ってないと言うのは、ディーゼル区間ばかりであることを意味しています。つまり、電化されていないため電車を走らせることができないのです。それはどのような意味があるかと言えば、人口が少ないことと同時に、山岳部が多いことを意味しています。ここからわかることは、とにかく自然が多いことです。もともと人口が少ない土地で人が住みにくい場所だったことから伝統工芸品なども特徴的なものが少なくありません。
とは言え、徳島県だけの特徴的な工芸品があるかと言えば実はそのような事は無いわけです。日本の平均的な技術を持っている人たちがその地域の特産物や自然のものを使って工芸品を作ってきました。そのため、例えば関東地方や東北地方あるいは関西地方などと同じように和紙や焼き物などを作ってきた経緯があります。
主な特徴があるとすれば、地元の自然のものを上手に用いたことと言えるかもしれません。例えば、焼き物などで大谷焼と呼ばれるものが有名になります。この大谷焼と呼ばれるものは、わざわざ他のところから土をもらってきてそれで作っているわけではありません。徳島県で取れる独特の赤土と呼ばれるものがあり、これを使っているわけです。そのため、頑丈なものができるでしょう。当然ながら、この赤土も日本全国に見られる土になります。この地域だけ見られるなく、特別な特徴があるとは言えませんが、あまり知られていないと言う意味では比較的魅力的なものと言うことができるわけです。
それ以外にも、当然ながら人々の暮らしに密着するものが少なくありません。例えば、現代で言う模様の綺麗な服は当時からあり織物などに盛んに行われていました。それがやがて人々の服となり、活用するわけですが現在ではそのような服を着ている人はあまりおらず、どちらかと言えば土産物の一品として親しまれています。
このように、多くの自然であることから、他の地域よりたくさんの特産物があるといっても言い過ぎではありません。人口の数からすれば、比較的多い特産物があるといえます。
徳島おすすめ伝統工芸品トップ5
徳島県では、たくさんの伝統的な工芸品があります。これらは、あまり全国的に知られていないものが多いです。もともと場所が地方のしかもはずれのほうにあるため江戸時代や平安時代などのように都から遠い場所です。そのため、日本全国に知られるような機会はあまりありませんでした。それにもかかわらず、現在でも伝統工芸品が残っているのは、あまり外からの影響を受けていない可能性も高いです。
阿波正藍しじら織
具体的にどのようなものがあるかと言えば、その1つは阿波正藍しじら織と呼ばれるものです。これは、愛色に染まったものが特徴で、18世紀位から作られたと言われています。当時は戦国時代でしたが、偶然に洗濯をしたところ染め物のようなものが出来上がり、これが地元の人に知られて現代の工芸品となったわけです。
大谷焼
大谷焼は、比較的有名な伝統工芸品の1つと言えるかもしれません。どのようなものかと言うが、窯で焼いた焼き物になるため特別他の地域と違った作り方をしているわけでは無いわけです。ただ、独特の赤土を使っているのが特徴で、昔の食器などもこの地域では大谷焼が使われていたと考えられます。古くから使われていますが、現在ではそのような焼き物を使う人は珍しく、やはり工芸品の1種としてお土産等で取引される程度です。ただ、お金を持っている人は、自宅の食器等に大谷焼を使う理由もあるでしょう。
阿波和紙
阿波和紙は、貴重な紙として知られてきました。現在でも、和紙の文化は日本に残っていますが、ほぼそれと同じような作りをしています。当時は、現在と違ってペーパー自体が貴重なものであるため、どこの家でもこれを使っていたわけではありません。ごく1部の金持ちや位の高い人たちが使っていた程度になります。またこれを作る場合も大量生産することは難しいのが特徴です。そして何より、和紙の特徴と言える頑丈さが売り物と言えるかもしれません。
藍染扇子
藍染扇子は、青い色に染まったセンスの良い所になります。お土産モノとしても知られていますが、価格は5000円程度となっており、かなり丁寧に作られているわけです。
阿波木偶
阿波木偶は、人形の1種になります。この特徴は、遠くから見てもわかりやすいように頭が大きいことです。
まとめ
徳島県と言えば四国地方の1つの都道府県になりますが、閉鎖的な場所であってただけでなく都から遠かったことから、独自の文化を読んできた部分もあります。その一方で地元のものを使った伝統工芸品などがたくさんあり、例えば窯で丁寧に焼く大谷焼などが有名です。
これらの伝統工芸品は歴史も古く江戸時代のものなどもありますが、古くは奈良時代から使われていたものなどがあり、徳島県の歴史を示す貴重な文化の1つと言えるかもしれません。