北海道には、多くの革製品ブランドがあるのをご存知でしょうか。
地元の動物の皮を使用した製品や、職人の手で丁寧に製作された革製品は魅力的で、特別な日の贈り物としても重宝されています。
しかし、それらの魅力的な製品に触れる機会は限られています。
そこで今回は、北海道の革製品のブランドと、どのような製品が販売されているのかを簡単にご紹介します。
北海道の革製品ブランド
ここで、ピックアップする革製品ブランドは下記になります。
- いたがき
- ソメスサドル
- 革工房Rigel
- 24KIRICO
- Fu’s room
一つ一つ確認していきます。
いたがき
板垣英三氏によって創業された「いたがき」。
「いたがき」の特徴は、「タンニンなめし」の革を使用していることです。
タンニンなめしとは、タンニン(渋みの成分)を初めとする有機化学物質を用いた製法です。
(タンニンは植物の樹皮や葉などに含まれ、ポリフェノールの一種です)
「なめし」という製法によって、動物の皮から腐敗の原因となる成分が取り除かれ、柔軟性と耐久性をもたせることができます。
また、製品が修理可能なことも「いたがき」の特徴と言えるでしょう。
そのため、愛着のある製品を長く使い続けることができます。
ソメスサドル
「ソメスサドル」の前身は「オリエントレザー株式会社」という会社ですが、1985年に「ソメスサドル株式会社」へ社名を変更。
社名を変更するまでは、馬具の製造を行っていました。
その後は、自社で革製品を製造・販売を開始します。
高い品質で知られ、2008年の北海道洞爺湖サミットでは、各国の首脳やファーストレディーにバッグを製造しました。
ハンドメイドによる製造が、ソメスサドルの特徴。
一つ一つ丁寧に、そして想いを込めて製造されています。
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革工房Rigel
「革工房Rigel」は姫路産の「牛ヌメ革」という皮を使用しています。
牛ヌメ革とは何かというところですが、それはタンニンなめしと比較してみると、わかりやすいです。
タンニンなめしは、なめした後に表面加工を施し、仕上げに入ります。
一方のヌメ革は、なめし後は表面加工を行いません。
表面加工を行っておりませんので、汚れやすいですが、経年劣化によって、深い色合いや、ツヤが出てきます。
このような変化を楽しめます。
24KIRICO
「24KIRICO」では、エゾシカの革が主に使用されています。
軽くて柔らかく、良質な肌触りと伸縮性の良さ。
エゾシカの革にはそのような利点があり、シンプルなデザインから複雑なデザインまで幅広く表現できます。
また、24KIRICOでは「EZO/slash」や「木鹿-KIROKU-」など、それぞれの製品がシリーズ化されており、バリエーションが豊富です。
Fu’s room
エゾシカの皮や北海道士別市の羊の皮を使用している「Fu’s room」。
それらの皮は食肉加工後のものや、害獣駆除で駆除された動物の皮です。
動物の命を無駄にせず、大切な資源として活用するという強い想いが、Fu’s roomの方針になっています。
北海道の革製品ブランドのアイテム
各革製品ブランドの特徴を確認しましたが、では各ブランド、どのようなアイテムを製作・販売されているのでしょうか。
それぞれのブランドの製品をピックアップしていきますが、革工房Rigelはオーダーメイドで製作を行っていますので、残りの4つのブランドのアイテムをピックアップします。
いたがき
いたがきのアイテムは、定番のアイテムの他に、限定品のアイテム数も多く、バリエーションが豊富です。
いたがきの限定品のアイテムが、下記になります。
トートミニ レッド
こちらは、母の日限定で復刻されたアイテム。
「トートミニ」とアイテム名に「ミニ」が付きますが、鞄の容量は大きく、ペットボトルなどを入れられます。
ソメスサドル
デザイン性の良さだけでなく、実用性も兼ね揃えたポーチになっています。
限定生産のため、数に限りがあります。
興味を持たれましたら、お早めにご購入されることをおすすめします。
24KIRICO
EZO-01 bag(大)
「EZO-01 bag(大)」は圧倒的なサイズ感と美しいデザインが魅力的なアイテムです。
また、本アイテムは鹿革、豚革(裏側)の二つの革が使用されていますので、それぞれ異なる革の違いを楽しめるでしょう。
Fu’s room
北海道の羊革〈サフォークレザー〉「がま口 M」 レッド
「北海道の羊革〈サフォークレザー〉「がま口 M」 レッド」は、動物の命を無駄にせず、大切な資源として活用するというFu’s roomの想いを体現した一品になっています。
このアイテムで使用されている皮は、北海道士別市のサフォーク羊の原皮。
本来は食肉加工後に廃棄される皮ですが、その皮を活用したアイテムです。
レッドの他にも、レモンやピーコックグリーンといった色も販売されています。
まとめ
今回は、北海道の革製品のブランドと、どのような製品が販売されているのかをご紹介しました。
各ブランドの製品はインターネットからも購入が可能なうえ、一部の製品は、販売店で実際に手に取ることもできます。
この記事が、北海道の革製品に興味を持たれるきっかけになれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。