北海道の職人の技術がつまった逸品!ソメスサドルの革製品の魅力とは?

北海道開拓が始まった明治時代から、北海道と馬との縁は切っても切り離せません。
北海道にいる馬具職人たちは今もなお、先人の知恵や技術を守り受け継いでものづくりをしています。

今回は、1964年創業の北海道の馬具職人のブランド「ソメスサドル」が作る逸品についてご紹介いたします。

ソメスサドルは北海道と繋がりの深いブランド!

「ソメスサドル」は、北海道砂川市にある馬具・革製品のブランド。50年以上続く日本で唯一の老舗馬具メーカーとしても有名です。ここではソメスサドルの歴史や原点についてお話します。

ソメスサドルの歴史

ソメスサドルの本社がある北海道の歌志内市は、かつて炭鉱の町として栄えていました。1960年代には炭鉱が閉山し、地方再生を図るために創業されたのが、ソメスサドルの前身となる「オリエントレザー株式会社」です。自社製造した馬具をアメリカに輸出する会社でしたが、オイルショックの影響を受け、販路を日本に転換しました。

しかし日本でも馬具の売上が伸び悩んできたため、現社長は職人の技術を一般革製品にも活かそうと考えました。そこで1985年「ソメスサドル株式会社」と社名を変更し、馬具と革製品を両建てとする企業となったのです。

「ソメスサドル」は「SOMMET」(=最高)、「SADDLE」(=鞍)を意味するフランス語を組み合わせた造語です。「最高の鞍」という名のもと、馬具メーカーとしての誇りや技術を詰め込んだブランドとして再発進しました。「ソメス」という商標登録も行い、バックや革小物の製造販売も始まっていきました。


出典:革に安全の安で「鞍」鞍の名称と機能
ソメスサドル【日本の革鞄と馬具】

原点は馬具づくり

「ソメスサドル」で作られるバッグのルーツは「鞍」です。

人と馬の命を預かる馬具を作り続けているプロだからこそ、それぞれの工程を丁寧に、道具としての使いやすさを追求してすべての商品が作り上げられています。

創業から受け継がれている馬具職人の技術や精神は、他の革製品にも反映されているため、こだわりの製品が次々と生み出されています。

なぜソメスサドルは評判が高いのか?

50年以上続く技術をもった馬具職人たちが作る、品質にこだわったソメスサドル。どうして評判が高いのか深堀りしていきましょう。

馬具職人の手作業

時が経っても愛着を持って使い続けられるように、ソメスサドルでは素材選びから修理まで、ものづくりのプロがすべてハンドメイドで手掛けています。

先人から受け継いだ鑑識眼で選びぬいた革は、国内外から仕入れられ、用途によって使い分けられています。職人が革一枚一枚の特徴を見て、製品になるに相応しい部分を見極めて裁断。手縫いの作業でも細部の一縫いから最後の糸処理まで、手を抜かずにしっかりと行われます。

工場のように一人が同じ作業をするのではなく、3〜4人のチームでひとつの製品をつくり、終わればまた別の製品に携わります。こうすることで全工程を全員が知ることができ、より良い製品づくりへの新しいアイディアが生まれることもあるそうです。

また、重点を置くのは製品づくりだけではありません。修理も大切な工程と考えられているところにも職人らしさを感じます

ひとつひとつの製品と向き合い続けてきたからこそ、ソメスサドルの修理の技術や質も高いのです。職人の手でさらに深い味わいのある製品に仕上げてもらえるので、私たちも安心して使い続けられます。


出典:ブライドルレザーとは|革の魅力と特徴
ソメスサドル【日本の革鞄と馬具】

日本が認める信頼と実績

ソメスサドルは、平成と令和の天皇の「即位の礼」にて使用される馬具一式を奉納しています。また、北海道洞爺湖サミットにて各国の首脳へ贈る記念品として、ハンドバッグの製造も行いました。

馬具職人に受け継がれる洗練されたものづくりは、日本が認め世界に誇れる高品質なブランドとなり、国内外から高い評価を得ています。

ソメスサドルの人気のアイテム

職人の技が込められた、ソメスサドルで人気のある商品を2点ご紹介いたします。

男女問わず人気のある財布

ソメスサドルの財布はさまざまなデザインやカラーがあり、男女問わず人気です。革の種類が豊富で品質も高いため、革製品ファンの中でも注目が集まります。
また、価格も2万〜5万円代と高品質な割にリーズナブルで手が届きやすいことも魅力のひとつです。


引用:秋からはじめる革財布|縁起の良い実り財布
ソメスサドル【日本の革鞄と馬具】

上質で丈夫なバック

上質なバックも、ソメスサドルの人気アイテムのひとつ。普段使いしやすい定番の形のものから鞍をモチーフにしたデザイン性のあるものなど、種類も豊富です。道具屋として誇りをもつ馬具職人が手掛けているので、機能美に優れており、耐久性も申し分ありません。
また、さまざまな色から好みのレザーを選び、自分だけのカスタムバックを作ることもできます。


引用:ソメスサドルのものづくりを昇華させてくれるタンナー「フランス”HAAS”」
ソメスサドル【日本の革鞄と馬具】

まとめ

今回は、北海道の革製品ブランド「ソメスサドル」を掘り下げてご紹介しました。使っていくうちにますます味わい深くなっていく革製品。ソメスサドルは傷んだり故障したりしてもプロの職人が修理してくれるため、長く愛着をもって使うことができます。馬具職人の熱い思いが込められているそんな逸品に、あなたも触れてみてはいかがでしょうか。

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